2008年01月18日

新版ロボット工学ハンドブック(中国版)

 コロナ社から日本ロボット学会編「新版ロボット工学ハンドブック」が中国語に翻訳されて発行されたとの連絡をいただきました。
 発行は北京の科学出版社。「ロボット」は中国語で「机器人」というのか、という程度ですが、ページを見ると「目的」とか「自由度」とか、読める字もあり、「中国語を勉強しようかしら」という気にさせられるから不思議です。
 ロボットを学ぶ中国からの留学生にいる大学研究室、また、企業でも役立つと思います。

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中国語ですが、詳細は下記のサイトで・・。

http://www.xueshi.com.cn/web/book/bookDetail.aspx?Book_id=35250
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2007年06月30日

大都市大震災軽減化特別プロジェクト

 2002年から2006年度にかけて文部科学省の大都市大震災軽減化特別プロジェクトがあり、特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構(IRSI)が「レスキューロボット等次世代防災基盤技術の開発」のコア組織としてプロジェクト全体のとりまとめを行いました。
 『新版ロボット工学ハンドブック』の「第8編 ロボット応用システム」の「4. 特殊環境・特殊作業への応用」の中の「4.1.2 災害対応ロボット」の中でこのプロジェクトで研究中のロボットなどが紹介されていますが、プロジェクトが終了してその開発の成果が7分30分の映像としてまとめられ、Webで閲覧可能となっています。

特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構(IRSI)
http://www.rescuesystem.org/

(上記のNewsからのリンクで)
SHE KNOWS JOURNAL BROADBAND NEWS SITE NETRUSH "IRS活動紹介"
http://www.netrush.jp/irs-top.htm

 なお、IRSIは現在も、NEDO、経済産業省、総務省消防庁のプロジェクト、事業、制度により研究開発に取り組んでいます。詳細は上記のIRSIのサイトをご覧ください。
posted by M. Ichikawa at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ハンドブック後記

2007年06月14日

谷江和雄先生の訃報に接して

 日本ロボット学会のMLで、谷江和雄先生(首都大学東京システムデザイン学部ヒューマンメカトロニクスシステムコース教授、(元)産業技術総合研究所 知能システム研究部門 部門長)が6月9日に60歳で逝去されたことが報じられました。
 谷江先生は1990年発行の「ロボット工学ハンドブック」の編集委員会の委員(当時、機械技術研究所)、そして「新版ロボット工学ハンドブック」の第3編の「3.1 ハンドの分類」を金子真先生と共著いただきました。
 谷江先生とは2月16日の「次世代ロボット共通プラットフォーム技術(平成18年度)成果報告会」で久しぶりにお目にかかり、筋電義手の研究の現状について話したのが最後になってしまいました。その時、ずいぶん痩せられ、付き添いと思われる方とご一緒だったので驚かされたのですが、ご病気についてはお聞きすることはできませんでした。
 首都大学東京の下記のホームページで在りし日の谷江先生のお姿を見ることができます。

http://robotics.tmit.ac.jp/Members/teacher/index.html

 谷江先生が早稲田大学で研究されたWIMEハンドの機構図が下記の本に掲載されています。リンク機構の勉強になります。

 Shimon Y. Nof編 "Handbook of Industrial Robotics (2nd. ed.)",p.122, 1999, WILEY
posted by M. Ichikawa at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ハンドブック後記

2007年01月08日

下嶋浩先生のこと

 新版ロボット工学ハンドブックの第1編の「3. 力学基礎」は堀江三喜男先生(東京工業大学)にご執筆いただきました。
 以下は1990年版で「力学基礎」をご執筆いただいた下嶋浩先生(東京工業大学、平成11年8月ご逝去)の話です。
 下嶋先生とは柿倉先生と同じく、日本産業用ロボット工業会の委員会でお話をさせていただくようになりました。用語の定義に対して学術用語を背景として明解に発言され、その歯切れのよさに感心したものでした。委員会の席で、ロボットの分野の自由度の使い方が機構学での用法とずれたものも容認していることを憂いられた下嶋先生が「正確な使用を」と述べられていたことを今も思い出します。
 「新版ロボット工学ハンドブック」ではこの先生の言葉を思い出しながら、文章の校正をしました。(及第点はいただけますでしょうか・・)

* * *

 下嶋浩先生はランニング登山の第一人者。お亡くなりになったのはマッターホルンの登攀中の事故とのことでした。
posted by M. Ichikawa at 21:54| Comment(0) | TrackBack(1) | ハンドブック後記

柿倉正義先生のこと

 新版ロボット工学ハンドブック編集委員会の委員としてご協力いただいた柿倉正義先生(東京電機大学工学部第二部電子工学科 学科長)が2006年7月、63歳で永眠されました。
 柿倉先生と親しくお話させていただくようになったのは日本産業用ロボット工業会(現在、日本ロボット工業会)での移動ロボットの用語の委員会からだったでしょうか・・。こぎみの良い話し方をされ、委員会後の懇親会などの席でよく生活指導(?)をいただきました。
 ハンドブックの第8編の「4.2 極限環境作業ロボット」の共著が先生との最後の仕事となってしまいました。

東京電機大学工学部第二部電子工学科
http://www.ce.dendai.ac.jp/kyomu/nibu/intro/nibu_d.htm
posted by M. Ichikawa at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ハンドブック後記